【EC新人研修】amazonマーケットプレイスとは?カートボックス獲得の仕組みとASIN管理の基礎
Amazonでの販売を開始する際、まず理解すべきなのが「Amazonマーケットプレイス」の構造です。Amazon自身が販売者となる「販売元:Amazon.co.jp」と、外部の事業者が販売する「マーケットプレイス出品」の違い、そして売上を左右する「カートボックス」の概念をMECE(漏れなくダブりなく)に整理することが、EC運用の第一歩となります。本記事では、新人担当者が押さえるべきASIN管理とカート獲得のロジックを体系的に解説します。
1. Amazonマーケットプレイスの基本構造(1P vs 3P)
Amazonマーケットプレイスとは、Amazon以外の第三者(販売事業者)がAmazonのプラットフォーム上で商品を販売できる仕組みのことです。大きく分けて、以下の2つの形態が存在します。
- 1P(First Party): Amazonがメーカーや卸から商品を仕入れ、自社で販売する形態(ベンダーセントラル利用)。
- 3P(Third Party): 外部事業者がAmazonの場所を借りて直接ユーザーに販売する形態(セラーセントラル利用)。
マーケットプレイス出品(3P)の最大の特徴は、複数の出品者が「同一のASIN(商品詳細ページ)」に相乗りして販売する点にあります。これにより、ユーザーは最も条件の良い出品者から購入しやすくなっています。
2. ASINコード:Amazonにおける商品管理の「共通言語」
Amazonで商品を特定するための独自の識別番号がASIN(Amazon Standard Identification Number)です。JANコードが世界共通のバーコードであるのに対し、ASINはAmazon内部でのみ有効な10桁の英数字です。
新しく商品を登録する際は、既存のASINがないか確認し、あれば「相乗り出品」、なければ「新規ASIN作成」を行います。この管理を誤ると、カタログが重複し、SEO評価が分散する原因となります。詳しくはASINのカタログ構造解説を参照してください。
3. カートボックス獲得(Buy Box)の重要性と決定要因
Amazonの商品ページで「カートに入れる」ボタンに紐付いている出品者を「カートボックス獲得者」と呼びます。Amazonにおける売上の約80〜90%はこのカートボックス経由と言われており、獲得の有無が事業の成否を分けます。
カート獲得のロジックは非公開ですが、主に以下の要素が影響します:
- 配送スピード: FBA(Fulfillment by Amazon)の利用が極めて有利。
- 価格: ポイントを含めた実質価格の競争力。
- 在庫の健全性: 欠品させない安定供給体制。
- 出品者評価: 注文不良率やカスタマーサービスの質。
4. マーケットプレイス運用のデータ分析
自社がどれだけカートを獲得できているかは、セラーセントラルの「ビジネスレポート」で確認可能です。以下のチャートは、一般的な運用における「カート獲得率」と「注文数」の相関イメージです。
よくある質問
- Q. 1Pと3P、どちらで出品するのが良いですか?
- A. ブランドコントロールを重視し、詳細なデータ分析を行いたい場合は3P(セラー)が適しています。一方、Amazonへの卸販売で運用工数を下げたい場合は1P(ベンダー)が選択肢に入ります。現在はハイブリッド戦略をとる企業も増えています。
- Q. カートボックスが突然取れなくなった理由は?
- A. 競合他社の値下げ、FBA在庫の受領遅延、あるいは出品者スコアの低下が考えられます。また、Amazon外のサイトで極端に安く販売されている場合、価格の自動調整ロジックによりカートが外れることもあります。
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無料で戦略を相談するまとめ
Amazonマーケットプレイスでの成功は、単に商品を出品するだけでなく、Amazonのシステム(ASIN・カートボックス)を深く理解することから始まります。1P/3Pの特性を理解し、ASINの紐付けを適正化し、配送品質を高めてカート獲得率を最大化させる。この一連のフローをデータに基づいて実行することが、EC担当者に求められるスキルです。
公開日: 2026年2月9日 / 著者: 伊藤祐太
参考文献
- [1] Amazon Seller Central Help: How the Buy Box Works
- [2] Amazon Advertising: Marketplace Strategy Guide for Manufacturers

